益子舘

いちご王国
  • 日本のホテル・旅館100選
益子舘ニュース

益子の桜スポット4つをご紹介


益子にも桜の季節がやってきました!

今年もいよいよ春の便りが益子に届き始め、山々が少しずつ色付いてきています。

001

これからの時期益子の町内では美しい桜や菜の花など春を感じられる季節の花が楽しめるようになります。
益子の桜スポットは様々。散策しながら桜と菜の花を同時に楽しめるスポット、ただじっくりと愛でていたいどっしりと存在する趣のある桜など。
春の暖かな日差しが降り注ぐ3月26日、益子の4つの桜スポットを巡ってきました。

003

まずは益子舘からは車で約20分弱の「安善寺」の桜です。
安善寺は1194年平貞能公創建のお寺です。現存する本堂は1730(享保15年)に再建されたもので、廊下は県内唯一のウグイス張り。ここに在るのが益子町指定の天然記念物である「シダレ桜」です。益子町の文化財ホームページによると、高さは約17m。安善寺再建の際に記念として植えられたものだと伝えられているそうです。

004

斜面の下から見上げる桜は本堂の赤い屋根と周りの緑の木々、そして青い空と絶妙なコントラストを描き堂々とそこに在りました。本堂の前から下に降りながら花を間近に見ることもできます。降り注ぐ桜に囲まれてとても幻想的な光景です。


同じく益子町指定天然記念物「シダレ桜」は益子舘から車で約5分の「光明寺」でも見ることができます。この木は推定樹齢180年で高さが25mにもなる大きな木でこちらも圧巻です。こちらの桜は真下から見上げるという感じの木で、青い空と桜の枝ぶりと静かに咲く桜の花がとても美しく吸い込まれるようでした。

002

他にも益子には新しい桜のスポットがあります。
以前にもご紹介した円道寺と小宅古墳群です。どちらも年々整備されていて、散策コースもとても歩きやすくなっていました。菜の花は見ごろを迎え、桜の木はつぼみのものが多く見頃はこれからという感じでした。まだまだ楽しめそうです。

008

益子舘から車で約20分ほどの「亀岡八幡宮」にある「小宅(おやけ)古墳群」は、長らくシノ竹に埋もれていた古墳群を、同神社と地元住民組織「亀岡八幡宮里山の会」が整備し、2016年に春の花が楽しめる新たな名所として生まれ変わった場所。それからも年々整備が続き、道はとても歩きやすくなり、フォトスポットなどもありました。古墳群は広い敷地の中に35基の古墳で構成され、前方後円墳5基を含む18基が県指定文化財をなっています。古墳ならではの隆起した丘は、菜の花畑や桜の木々を上から見下ろしたり下から見上げたりと様々な表情を見せてくれる桜スポットです。

010

菜の花はとても美しい黄色い花を咲かせ近づくと花の優しい香りがします。その香りに誘われてか、ブンブンとミツバチたちの羽音が元気に聞こえてきます。「小宅古墳群」の桜はソメイヨシノのほかにもベニシダレ桜や山桜などもあり、順番に見ごろを迎えていくそうです。現在は一部咲き始めている木や見ごろを迎えている木など様々ですが、桜と菜の花と青い空のコントラストを楽しむにはもう少し待ってお出かけいただくのが良さそうです。

006

同じように新しい益子の桜スポットとして生まれ変わったのは「円道寺」。
益子焼窯元共販センター第2駐車場の脇に並ぶ桜を見ながらさらに奥に歩みを進めると菜の花畑や小高い丘に広がる桜たちが見えてきます。
こちらの円道寺池周辺の桜は2013年より「益子町里山整備事業」を目的として地元の自治会やボランティアの方々、益子花の会の皆様の活動により整備されています。多数植えられている「大漁桜」は花の色が鯛の色に似ているのでこの名前がつけられたと言われています。こちらの「大漁桜」は早咲きで町内でも一番早くお花見を楽しめる桜。色の濃いピンク色の桜はピークを若干過ぎてきている木もありましたがまだ美しい色で咲いています。

ここ円道寺では菜の花と桜の道を歩いていくとその奥には白く美しい水芭蕉の花がひっそりと咲く水芭蕉群生地があります。こちらではちょうど小さな水芭蕉の花が咲き始めていました。木陰の薄暗い場所で咲く水芭蕉の花は桜とはまた違った趣があり、ぜひ奥まで足を運んでいただきたいと思います。

007

桜の花は、春が来たという高揚感とともに優しい雰囲気を漂わせ、見ていてとてもワクワクし癒されますね。里山の自然に囲まれた益子の桜をぜひ楽しみに来てください。
散策の後は温泉で身体を癒す立ち寄り温泉はいかがでしょうか。現在「栃木の温泉で、元気に健康!湯めぐりプロジェクト」を開催しています。
詳しくはこちらから→


開花情報は益子観光協会のホームページにも掲載されています。
ぜひチェックしてお出かけください。

【益子観光協会HP】
http://www.mashiko-kankou.org/

【安善寺】栃木県芳賀郡益子町大平202
【光明寺】栃木県芳賀郡益子町大字山本1146
【亀岡八幡宮 小宅古墳群】栃木県芳賀郡益子町小宅1369-1

投稿日:2020/03/27 カテゴリー:こんなとこましこ

益子でいちご狩り


いちごと言えば栃木県。なんと栃木県は50年連続収穫高日本一のいちご王国!「とちおとめ」や「スカイベリー」という名前はもちろんご存知ですよね!
そんな栃木のいちごが楽しめる「いちご狩り」が12月からスタートしています。
今年は寒さもそれほど厳しくなく気分的にも色々とお出かけしたくなります。2月22日には春一番も吹きました。一段と春が近づているこの季節に「いちご」を堪能してみてはいかがでしょうか?

007

いちご王国として盛り上がる栃木県ですが、益子町のお隣の真岡(もおか)市では、今年の3月14日・15日に真岡市井頭公園周辺で「全国いちごサミットinもおか2020」が開催されます。

003-2

この「全国いちごサミット」は「国内における全てのいちご産業に関わる人と地域が連携しメイドインジャパンである「ジャパンブランドのいちご」の地位を確立し、今こそ国内全てのいちご産業の持続的な発展と消費拡大を図ることが必要である」との目的から開催されます。
生産者、流通、小売、官公庁等の関係者が一堂に会す「ビジネスサミット」が開催されるだけではなく、一般のお客様向けにもメイン会場を井頭公園東駐車場とした「イベントサミット」が3月14日・15日に開催され、ざまなイベントやいちごの販売などが予定されています。
いちご特別販売エリアや加工品、県内外のご当地グルメ・物販ブースが約150店が並び県内最大級の出展数というなんとも気になるイベント。またゲスト審査員が登場するダンスコンテストやTVなどでもおなじみのお笑い芸人さんによるライブなども予定されており盛り上がりそうです。


004

「いちご」でアツイ栃木県ですが、益子近辺でおすすめなのが「駅から歩いて行かれる」いちご狩り。
真岡鐵道で益子駅のお隣の駅「北山駅」には駅から歩いて5分程度の場所に、ハウスの数が111棟という北関東最大の「JAはが野益子観光いちご団地」と11種類のいちごの食べ比べができる「吉村農園」があります。
「吉村農園」では、栃木県のいちごの元祖「女峰」から始まり「とちおとめ」「スカイベリー」と栃木のいちごの変遷をたどれるようハウスの中の配置を工夫されていたり、とっても甘くてジューシーな栃木の幻のいちご「とちひめ」や令和に生まれた白いいちご「ミルキーベリー」といった栃木県の新しいいちごが味わえるほか、全国各地を生産地とするいちごも楽しめ、さながら益子の「いちごサミット」です。
いちごを目の前にしてしまうと、じっくり「食べ比べ」というよりもどんどん口に運んでしまうのですが、じっくり味わうとそれぞれ味わいが全然違うのではじめにぜひゆっくりと味わってみてください。どちらも時間無制限とのことなので、食べ急がなくても大丈夫です。


008

なんといちご1粒にはレモン半個分のビタミンCが含まれているそうで、5粒で成人一人の一日の必要量が補給できてしまうんだそうです。緑の中に輝く赤い色をみるとついつい手が伸びてしまって、ビタミンC一週間分くらい一気に食べられちゃいますね。特に土日祝はとても混雑しているそうなので、早めの時間帯がオススメです。
益子駅や北山駅を通る真岡鐵道は土日祝日には一日一往復SLが走ります。北山駅にSLは停車しませんが、前後の益子駅・西田井駅には停車しますので、SLを楽しみ、いちご狩りに向かうというワクワクドキドキ旅も計画できますし、乗車せずともSLが走るのを見て楽しむということもできちゃいます。
今年は「全国いちごサミットin もおか」が開催されることもあり、2月15日から「いちごサミット」が開催される3月15日までの1か月間「おとちゃんいちごSL」が運行されています。おとちゃんが描かれた可愛い記念乗車証がもらえ、いちごサミットの会場ではガラポン抽選会に参加できるそうなのでこの機会にぜひ子供たちが目を輝かせるのはもちろんなのですが、電車好き・機械好きではなくとも「うわー!」となる不思議な魅力のSL。
ぜひ体験していただきたいです!!


006

益子舘では「吉村農園」さんのいちご狩りチケット付きのプランをご用意しております。「いちご狩りチケット付きプラン」では夕食時には地元外池酒造さんの「いちごのお酒」をご用意。またデザートには3種類のいちごをご用意し味や香りなどの違いも楽しんでいただいています。
今年は卒業旅行にも最適な学生さん向けの「いちご狩りチケット付き卒旅プラン」もご用意。
吉村農園さんへは、最寄りの真岡鐵道「益子駅」から1駅。またお車では10分程度です。
温泉で身体を癒し、地のもので身体の中から癒し、たくさんの思い出をお持ち帰りください。


001

2020年。
今年はますます「いちご」で盛り上がる栃木県。
ぜひ元気になりにいらしてください!




【全国いちごサミットinもおか】
開催:2020年3月14日(土)15日(日)
https://ichigo-summit-moka.jp/

【JAはがの益子観光いちご団地】
〒321-4216 栃木県芳賀郡益子町塙527-6
TEL 0285-72-8768
http://www.15dannchi.sakura.ne.jp/

【吉村農園】
〒321-4216 栃木県益子町塙520
TEL:0285-72-8189
https://yoshimura-nouen-1985.com/

【真岡鐵道】
http://www.moka-railway.co.jp/

投稿日:2020/02/23 カテゴリー:こんなとこましこ

第10回「益子の雛めぐり」


寒さの中にも少しずつ「春」を感じられるようになってきた2月。第10回となる「益子の雛めぐり」が今年も2月8日(土)からはじまりました。

001

益子の雛めぐりは、「見る・体験する・味わう・買う」をキーワードに、町内参加店舗・施設73ヶ所にて陶雛(とうびな)、お碗雛、ましこ雛、吊るし雛などのお雛様が飾られ、雛人形の展示、陶雛の販売、ワークショップ(陶雛・お碗雛・土雛・絵付け)、雛限定メニューなど雛祭りの雰囲気が味わえる企画も色々あり、益子駅から城内坂~道祖土の他、益子町内を中心に3月3日まで開催されます。

006

昨年から登場した「お碗雛」。お茶碗の上に様々な模様やお顔が描かれたぐい飲みの乗る可愛いお雛様が、今年も「道の駅ましこ」でニコニコとお客様を迎えています。
昨年はなかった頭の髪飾りも増えバージョンアップしています。道の駅ましこでは、2月からいちごソフトクリームやカフェタイム限定のいちごパフェがスタート。2月22日~24日の3連休には「いちご祭り2020」が行われるとのことで、あまーい雛祭りが楽しめそうです。

003

益子の町も「雛祭り」を楽しめる工夫がたくさん。各店趣向を凝らした雛祭りの飾り付けをされていたり、陶器でできたお雛様の展示や販売も行われています。陶器のお雛様は姿かたちも様々で、あっちがいいかな?こっちかな?とついつい手を伸ばしたくなってしまいます。掌に乗るくらいのお雛様も多くちょっとしたスペースにも飾れそう。陶器で出来たお雛様は虫食いなどの心配もないので気軽に手にしてみてもいいかもしれませんね。代々飾られているお雛様のそばに飾ったり、もし娘さんに譲ってしまって今はないというお宅に飾ってみたり、陶器の雛人形で3月までのこの季節を楽しんでみてはいかがでしょうか。

005

この期間の益子は他にも雛めぐり限定のランチメニューやスイーツが楽しめるお店など、春に向かうウキウキとした気分が味わえます。陶器店では作家さんの作品展示などもおこなわれており、それを見て回るのと楽しいですね。期間中の土日は「着物デイ」として着物で来店するとそれぞれのお店で「おもてなし」が受けられる企画も。
まだまだ寒い日と暖かい日が順番で訪れるような季節ではありますが、いちご狩りや雛めぐりで元気な益子の町。町歩きをしてはカフェや陶器のお店で一休みしながら冬から春へと向かう益子の町を楽しんでみてください。

004

先日ご紹介した濱田庄司氏の「旧濱田庄司邸」には今年も益子町に寄付されたお雛様飾りがずらりと並び、その姿は圧巻です。古民家に並ぶたくさんの雛人形はその時代に戻ったようで生き生きとしながらも静かに佇み、訪れるお客様をお迎えしていましたよ。

002

2月29日(土)には、クロージングイベントとして今年も「桃雛祭り~コスプレで城内坂をあるっちゃおう~」が行われます。城内坂通りを雛仮装して自由に散策。入賞者には素敵な景品が用意されているとのことですので、ぜひエントリーして一緒に雛めぐりを盛り上げましょう!またこの日は今年も「雛マルシェ」が開催されます。益子の美味しい雛祭り限定マルシェ。温かいお食事や飲み物で心も身体も温まる雛めぐりをお楽しみくださいね。

008


【第10回益子の雛めぐり】
日程:2020年2月8日(土)~3月3日(火)
場所:益子駅~益子本通り~城内坂~里山通り~道祖神他、益子町内各所
開催期間中は、雛めぐりマップを配布しています。是非手に入れて気になるスポット
をまわって下さいね。
マップは益子観光協会のこちらのページでもご覧いただけます。
http://blog.mashiko-kankou.org/staff/?p=16813

お問合せは
益子の雛めぐり実行委員会(益子町観光協会)
電話 0285-70-1120
facebookページ https://www.facebook.com/mashikonohinameguri/

投稿日:2020/02/14 カテゴリー:こんなとこましこ

益子×セントアイヴス100年祭


~益子×セントアイヴス100年祭にむけて~

001

益子の町で数多くの作品を残した人間国宝の陶芸家・濱田庄司氏が、英国を代表する陶芸家・バーナード・リーチ氏とともに英国セント・アイヴスで西洋発の登り窯を築いてから今年で100年の節目を迎えるとのことで、濱田庄司氏と縁の深い益子町で5月から「益子×セントアイヴス100年祭」が開催されます。

セントアイヴスは英国南西部コーンウォール州にある都市で、1920年に濱田氏とリーチ氏がともに登り窯を築きました。それが縁となりセントアイヴスと益子町との交流が始まり2012年には友好都市を締結しました。今年開催される「100年祭事業」では、濱田庄司、バーナード・リーチの作品を展示する企画展のほか、セントアイヴスの中学生が益子町にホームステイをし町内の中学生と交流をするなど国際交流事業も行われる予定です。

このイベントは2020年5月からの開催となりますが、益子に縁の深い陶芸家・濱田庄司とはどんな人物なのでしょうか。
今回は、益子町にある濱田庄司記念益子参考館を訪ねました。

006

濱田庄司は、近現代の日本を代表する陶芸家のひとりです。1955年(昭和30年)2月15日には第1回の重要無形文化財保持者(人間国宝)(工芸技術部門陶芸民芸陶器)に認定され、1968年(昭和43年)には陶芸家としては3人目となる文化勲章を受章しています。

1894年に神奈川に生まれた濱田庄司は東京の工業高校窯業科で学び、卒業後は京都市立陶芸試験場にて釉薬の研究行いました。そこで出会ったのが益子町とセントアイヴスの友好関係が生まれるきっかけともなったバーナード・リーチです。濱田庄司は英国に帰国するリーチに同行し、1920年に共同してセントアイヴスに登り窯を築き工房「リーチポタリー」を開窯しました。その後濱田庄司は帰国し、沖縄などで学び、以前より関心を寄せていた益子焼の産地・益子町で作陶をはじめ数多くの作品を残しています。

007

濱田庄司記念益子参考館は、濱田庄司の作品はもちろん、濱田庄司自らが蒐集した陶磁器、漆器、木工、金工、家具、染織、その他の工芸品を展示・公開されています。それは日本国内にとどまらず、中国・朝鮮・台湾・太平洋諸島・中近東、ヨーロッパ、南米など、また時代も古代から近現代まで多岐にわたります。自らが刺激を受け、栄養を豊かに取り入れ、また制作の糧となった品々を多くの工芸家や一般の人々に「参考」にして欲しい、益子参考館は開館されたとのことです。とても興味深かったのは、それらが自分の作品が負けたと感じた時の記念として集めた品々だということでした。

009

「私は物に出会っていいなと思うときは、
私が負けた証拠だ。勝負は一瞬に済み、
それから貰うものはほとんどすんでいるが
そのとき相手になった品は及ぶ限り手に入れて、
いつまでも、品物からうけた恩を大事にしたい。」

その言葉や集められた工芸品を眺めていると、濱田庄司はたくさんの「物」と真摯に対峙し、また同時に自らと対峙し、そしてそのきっかけとなった「物」たちはたっぷりと愛されて濱田庄司の生活の中にあったのだろうなと想像が膨らみます。この「物」に濱田庄司は何を思ったのだろう?ということは、わたしには伺い知ることはできないですが、そこに並ぶ数多くの工芸品が濱田庄司の優しいまなざしのもとにあったのだろうなという空気を感じるのです。
仕事について「相手によく聞く」とよく言ったとのことですが、「それは土に聞き釉に聞き火に聞くことであった」と同時に、さまざまな「物」と対話するということでもあったのではないかと感じます。

010
《展示室内にあった濱田庄司のことば》
「これは十五秒プラス六十年と見たらどうか。」というくだりが、ピカソが「たった30秒で描いた絵じゃないか(そんな絵に100万ドルもつけるなんておかしい)」と言われた際に「30年と30秒だ」といったという逸話を思い出しました。「結局、六十年間、体で鍛えた業に無意識の影がさしている思いがして、仕事が心持ち楽になってきた。」ってグッときます。

011

濱田庄司記念益子参考館では濱田庄司の作品や集められた工芸品ばかりではなく、濱田庄司が使用していた工房(細工場)や塩釉窯、赤絵窯、登り窯などを見ることができます。2011年の東日本大震災によって被害を受けた建物や窯も益子参考館震災再建基金に寄せられた多くの寄付によって再建され、多くの陶芸家による「登り窯復活プロジェクト」も行われ火も入れられました。登り窯は、実際に目の前にするととても大きなものでそこに鎮座する何か生き物のようにも見えます。窯の中にはたくさんの部屋があり、静かで不思議な空間でした。朝の連続テレビ小説でも薪を使った窯の話をしているのを見ているので、どのくらいの薪を使うのかな、どのくらいの日数がかかるのかな、温度は何度くらいなのかなと、ミーハーな私は素人ながらに色々と興味深く想像を膨らませながら見てきました。

濱田庄司氏は記念益子参考館は、陶芸家 濱田庄司が自ら参考とした品々を、広く一般の人々にも「参考」にしてほしいとの意図のもとに、開設された美術館です。普段から工芸や陶芸に興味を持ち色々なものを見ていらっしゃる方はもちろん色々なことを感じ「参考に」出来るのだと思いますが、そういった素養のない人でも迎え入れてくれるような優しがのある美術館でした。なんといっても「濱田庄司」という人間に興味の湧く場所です。

002

6月には益子陶芸美術館で特別企画展「濱田・リーチ 二つの道」が開催され、濱田庄司がリーチポタリーで作陶し1923年にロンドンで初個展を開いた際に出品された貴重な陶器なども展示される予定とのこと。現在、濱田庄司記念益子参考館1号館では企画展示「リーチと濱田展」が開催されています。館内の中に対称的にリーチと濱田庄司の作品が並べられ工夫された展示がされています。
今年盛り上がる「益子×セントアイヴス100年祭」を前に、春の訪れを待つ益子で「予習」をしてみてはいかがでしょうか?

益子舘では「濱田庄司記念益子参考館」チケット付きプランもご用意しております。
ぜひ益子の町歩きにお役立てください。



【公益財団法人 濱田庄司記念益子参考館】
開館時間: 9時30分〜17時(入館は16時30分まで)
休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合は開館し、翌日休館)
12月28日〜1月4日(年により若干の変動あり)
展示替え休館:7月および12月の年2回
臨時休館あり
〒321-4217栃木県芳賀郡益子町益子3388
Tel 0285-72-5300

ロゴ
—————————————————————————————————————————————————

益子×セントアイヴス100年祭事業概要(益子×セントアイヴス100年祭事業実行委員会より)
「益子とセントアイヴス―100年のストーリー」

濱田庄司とバーナード・リーチの二人の青年が、夢を抱きイギリスのセントアイヴスに渡ってから、今年で100年になります。二人は、セントアイヴスに西洋初の東洋式登り窯を築き、リーチポタリーを開窯しました。
リーチはセントアイヴスを拠点に洋の東西を股にかけ活躍し、その制作の場であるリーチポタリーは陶芸の聖地と目されるようになりました。濱田はその後、益子に居を構え、日本を代表する陶芸家の一人として、また民藝運動の主導者の一人として日本のみならず世界中で指導に回りつつ、同時に益子焼の近代化を牽引しました。リーチが西洋社会に濱田の活躍を紹介したことも、益子焼が世界的な知名度を誇ることになったきっかけとなります。二人の友情が、その後の両地の窯業および文化発展の起因であるとも言えます。濱田とリーチがともに没した後も益子とセントアイヴスの結びつきは続いています。2012年には友好都市を締結し、陶芸関係以外でも中学生同士の交流など友好の輪が広がっています。

そこで益子町では、濱田とリーチがセントアイヴスに入って100年となる今年、「益子×セントアイヴス100年祭」と名付け、町を挙げてこれを祝う事業を立ち上げました。この「100年祭」を通して、二人が築いた友情の輪が益子とセントアイヴスの歴史や陶芸の発展に大きな影響を及ぼしたことを再認識し、これからの両町の交流のさらなる発展を育む機会とします。
そして、「100年祭」を町内外、国内外に広くアピールし、益子とセントアイヴスの100年のストーリーをより多くの人々に知っていただくことで、この事業がその先の「100年」へと続く実り多きものとなることを願います。

—————————————————————————————————————————————————


◇今後予定されているイベント等◇

【2020年5月】
セントアイヴスと益子の中学生交流
【2020年6月28日~11月8日】
益子陶芸美術館「濱田・リーチ展」
100年祭事業開幕
【2020年6月~11月】
町内のカフェ・レストランにて
「ましこのカフェめぐり 益子×セントアイヴスVer.」
【2020年6月】
益子メッセミニギャラリー・各店舗にて
Margaret Frith & David Frith Exhibition
【2020年7月~10月】
「Pottery Seeds~陶土を学ぶ~」
益子焼協同組合
【2020年9月5日~11月8日】
陶芸メッセミニギャラリー・各店舗
濱田所縁の作家展
【2020年9月26・27日】
ましこ市2020

投稿日:2020/02/03 カテゴリー:こんなとこましこ

第104回益子秋の陶器市


年に2回、陶芸の町益子が大きな賑わいを見せる陶器市。今回で104回目となる益子秋の陶器市が11月1日から5日までの5日間にわたり開催されました。今回も連日4万人~5万人という多くの方が益子の町を訪れ、だんだんと秋を深める里山の風景を背景にたくさんの「お気に入り」と出会う5日間となりました。

001

春と秋の年二回行われる益子の陶器市は1966年(昭和41年)秋に、益子町17の窯元の当時20代から30代の若者が集まり企画され始まりました。初めはなかなか集客できずにいた陶器市も昭和48年ごろから徐々に来客数が増え、今では春秋合わせて60万人もの人出で賑わう大きなイベントとなりました。そのイベントも、益子のたくさんの人の力、そして全国から訪れるたくさんの方の力で、今回104回目を迎えました。
益子の陶器市は、販売店約50店舗の他約500のテントが立ち並び、伝統的な益子焼から、カップや皿などの日用品、 美術品やアクセサリーまで販売され、テントでは新進作家や窯元の職人さん達と直接会話を楽しむことができます。陶器だけでなく地元農産物や特産品の販売も行われる、益子の魅力がぎっしり詰まったとても大きなイベントです。

004

今年も秋晴れのいいお天気で始まった今回の陶器市。初日は平日にもかかわらず朝早くからたくさんのお客様で賑わっていました。お目当ての作家さんがいるお客様や楽しみにしてくださっている方には特に初日が重要です。楽しみに訪れる人、それを迎える準備を重ねてきた窯元や作家さん、そしてスタッフの方々の熱い思いが一気に花開く時ですね。本部では、益子町の大塚町長が皆さんをお迎えしていました。

006

今回はこんな種類の器が欲しいねと訪れる前から考えてみたり、どんなものに出会えるだろう!とワクワクしてみたり、始まる前から楽しさあふれる益子の陶器市。今回は城内坂を中心にゆっくりじっくり会場内を散策してみました。

003

訪れる回数が増えるごとに、今使っているあのお皿はこの作家さんのものだ、とか、前回欲しいと思っていたけれど結局買わなかったこの作家さんの器が今回は欲しいなぁ、とか、より身近なイベントになっていることを感じます。だからといって、「いつもと変わらぬ見慣れた風景」ではなく、それぞれのテントには常に新しい挑戦が溢れ、驚きや発見があるのが面白いところ。初めて足を運んだ時の、楽しさとはまた違う楽しみ方が出来るのは、伝統とともに新しいものを取り入れながら100回を超える長い年月をかけて作り上げられてきたイベントだからかもしれません。

005

近年の陶器市は、伝統的な益子焼はもちろんのこと、若い作家さんのテントも多くなり、装飾の少ないシンプルなものや可愛らしい絵柄のもの、カラフルなもの、器のほかにもアクセサリーなども並び、来場者も老若男女問わず幅広い層で賑わっています。お友達同士で「こんなにいっぱいあると思わなかったー!」とおしゃべりしながら歩く若い方や、「この碧が綺麗ね。でもこっちも素敵ね。」と、ご主人の徳利を丁寧に選んでいるご夫婦、コーヒーを片手に陽だまりのベンチに腰掛け一休みするカップル…平日というだけあり、賑わいの中にも静けさがあり、皆さんゆったりと益子での時間を楽しんでいたように感じました。

007

この陶器市、全会場歩いてまわれる距離内ではありますが、500の作家さんとそれに集まるたくさんのお客様のエネルギーに圧倒されとても一日ではまわり切れません。会場付近には露店だけでなくレストランやカフェもたくさんありますので、休憩をはさみつつゆっくりじっくり、気になるところを回るのがオススメ。余裕があれば何日間かに分けて会場をまわるのがいいかもしれませんね。

002

作家さんがご自身で販売をしているテントも多く、直接お話できるのも益子の陶器市の醍醐味です。インターネットで簡単に物が買える時代。作り手が醸し出す雰囲気やおしゃべり、それぞれに工夫されたディスプレイなどその世界観が、器を使う日常にもより彩りを与えてくれるはずです。ぜひ感じたままをお伝えしてみてください。陶器市も、その器と過ごす時間も、より思い出に残る時間になると思います。

以前の陶器市で益子の大塚町長がお話されていましたが、益子の陶器市は「必ず自分好みの陶器に出会える陶器市」。伝統的な益子焼はもちろん、可愛らしいものから斬新なもの、シンプルなものやカラフルなもの、実にさまざまな陶器が並んでいます。器そのものの美しさはもちろんのこと、その器でどんな人とどんなお料理や飲み物でどんな時間を過ごしたいか、そんな風景が目の前に見えたらきっとそれが「あなたにぴったりの器」です。そんなお気に入りと出会いに益子に足を運んでみてください。次回の陶器市は来春の予定です。

008

【第105回 益子春の陶器市】
お問合せは陶器市実行委員会(益子町観光協会)TEL.0285(70)1120まで
http://www.mashiko-kankou.org/ceramics_bazaar/index.shtml

投稿日:2019/11/06 カテゴリー:こんなとこましこ