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益子舘ニュース

益子の伝統、益子祇園祭2017


7月23日から25日までの3日間、益子祇園祭が行われました。

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益子観光協会のホームページによると、祇園祭は、1705年頃疫病が流行し、人々は命を失い作物は害虫にあい、天王信仰により祭りを行い、怨霊や疫病を沈めたことに始まるとのこと。毎年同じ日程、7月23日~25日に行われています。現在は5町会が毎年当番制で行われています。当番町には御仮屋が設けられ神社より神輿の渡御が行われます。
今回の当番町は赤い法被を着た内町です。
23日の出御祭が「祇園祭」始まりの合図。神様が御神輿で御仮屋まで移動します。

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23日の夜には、今回で13回目を数える「手筒花火」の打ち上げが行われました。

手筒花火は、徳川家康生誕の地・三河地方を起源とするもので、徳川家康が天下統一の後17世紀初めに花火を打ち上げたのが始まりとされています。地元有志で構成される「下野手筒会」は、東三河地方で継承されてきた手筒という伝統文化を、家康が眠る下野の地で後世に伝えることを目的として結成されました。陶芸の町益子は、昔から火とともに暮らしてきた地域です。この手筒花火は、この地で古くから続く祇園祭を盛り上げるため、平成17年から祇園祭で打ち上げが始まりました。

この日は雨が降ったりのあいにくの空模様でしたが、始まる前から会場となる益子焼窯元共販センター南駐車場は多くの人でにぎわっていました。開幕のあいさつからはじまり、夏のお祭りらしい天人疾風の会による和太鼓の力強い演奏、笛の音が鳴り響く五人衆のパフォーマンスと会場が盛り上がります。

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そしてメインイベントの手筒花火。この時は、雨が激しくなったりやんだりと忙しいお天気でしたが、手筒花火に火がつけらると、みなさん「うわー」っと声をあげて見入っていました。手筒花火は直径20㎝長さ80㎝の筒に火薬を詰めたもので、それを手に持ち空に向けて上がる火の粉は8mにも達します。キラキラと光る火の粉の雨のなか、筒を持って凛と立つ姿は勇ましく神々しく見えました。陶芸の町益子は火とともに暮らす町。だからより一層、火に命がともるのかもしれません。

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続く24日は、江戸時代から伝わる、町指定の民俗文化財である「御神酒頂戴式」が行われました。

これは祭りの当番町を引き継ぐ儀式として行われるもので、1年365日になぞられた3升6合5勺(約6.5リットル)の大杯に注がれた熱燗を飲み干し、五穀豊穣・無病息災を祈ります。

この「御神酒頂戴式」、優勝力士のように大杯を掲げて飲むのではありません。三方の上に置かれた大きな盃には手を触れず、口を運んで飲んでいきます。まずは今年の祇園祭の当番になる内町の数十人が2杯を飲み干し、次に次回の当番になる新町の10人が3杯に挑みます。羽織袴に身を包んだ厳粛な雰囲気の中、と思いきや結構和やか。もう飲めないよーとか、もっと飲めよーとかそんなやりとりもあったりします。関東三大奇祭のひとつに数えられると言われるこの「御神酒頂戴式」、一度は見ていただきたい、なんとも言えない独特な儀式です。

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杯を手にして傾けるのは最後の一人だけ。全て飲み干されると周りから大きな拍手が起こりました。益子の人たちが、江戸の時代からこの祭りを脈々と受け継ぎ大事にしているということが感じられる、面白く、気持ちの良い儀式でした。

祇園際開催期間の3日間、益子は祭一色です。町には町内各地区の屋台が繰り出し、夜まで町中気合い十分。それが最終日の3日目まで続きます!

24日の夜の祭りは鏡開きが行われ、乾杯の音頭と共にはじまりました。
若頭の挨拶がありましたが、既に声はかれていて、祭りへの意気込みが感じられました。各地区の屋台にも提灯がともり華やかに。お囃子や太鼓の音が鳴り響き、大黒天や獅子の舞う姿に、皆さんじっと見入っていました。

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最終日25日は午前には還御祭、そして夜は祭りの最後を飾る御上覧が行われました。

この日も益子駅前や城内坂を各地区の屋台が動き回りお囃子が鳴り響きます。御上覧が始まるのは夜の10時過ぎ。各町の屋台が一同に会します。御上覧神事の直前に土砂降りだった雨も止むという奇跡的な天候となりました。御上覧は鹿島神社の前で拍子木に先導された屋台が3回前後に往復し、そして屋台を傾け勢いよく回ります。それを各地区の屋台が順番に行い、屋台の神前奉納の儀がとりおこなわれました。ここで祭りは最高潮。クライマックスを迎えます。その後、益子町交差点で再度屋台の儀式が行われ、益子の町は日付をまたぐ頃まで熱気が漂いました。

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平成17年から始まった「手筒花火」も定着し、手筒花火の日は屋台も出て勇壮な祭りという様相ですが、3日間を通して訪れてみると、道路を通行止めにして行われた24日、25日夜の夏祭りは益子の町に息づいた伝統そのものという感じでした。お年を召した方も血気盛んな若者も、まじめに弾けてこの3日間を過ごしている、そんな感じがしました。連日参加していた町長も「益子の伝統を守っていこう!」と、お話しされていて、本当にみんながそういう思いでこの祇園祭を大切にしているんだなと感じました。伝統を守り受け継いでいこうという思い、益子に新しい文化を根付かせようという思い、それぞれの思いが融合した、益子らしさを感じられるお祭りでした。

手筒花火はもちろんですが、3日目の夜12時まで熱気に包まれる益子の町。来年はあなたも是非泊りで、益子の熱い3日間を過ごしてみてはいかがでしょうか?
益子の伝統と新しい文化に出会える祇園祭を見に来てください!

–益子祇園祭–
【日程】7月23日~25日 毎年同期間開催
【場所】益子町内
【電車】真岡鐵道益子駅から徒歩10分
JR宇都宮駅から東野バス益子行きで「鹿島神社前」下車
【車】北関東自動車道桜川筑西ICから約20分
または真岡ICから約25分
【高速バス】秋葉原から高速バス関東やきものライナーで約2時間30分
【お問合せ】
鹿島神社 TEL:0285-701120
http://www.kashimajinja.com/
益子町観光協会TEL:0285-70-1120

2017年のスケジュールは
23日(土)出御祭 午前11時~
24日(日)御神酒頂戴式 午後1時~
25日(月)還御祭 午前11時~/ 御上覧 午後10時~
ホームページ:http://www.mashiko-kankou.org/

投稿日:2017/07/28 カテゴリー:こんなとこましこ